同期で出世が一番遅れた理由 度重なる部署異動が原因か

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同期と出世のタイミングって、切っても切れない関係ですよね!
新卒で入社した会社において、同期の存在といのは大きいものです。
困っているときに助け合ったり、悩んでいるときに相談したり、時にはお酒を飲みながら上司や会社のグチを言い合ったり・・・
馴れ合い的な要素もありますが、同じタイミングで同じような悩みを抱えている者同士、少なからず仲間意識のようなものも芽生えてきて、私個人としては同期との関係は有意義なものだったと思っています。
一方でどうしても気になる、同期の出世のタイミング。
仲間意識と表裏一体でライバル意識も持っているからこそ、誰が先に出世するのか、誰がそのレースから脱落していくのか、気になるところです。
ちなみに私はですね・・・
そんな同期との出世レース最下位で一番最初に脱落しました!
具体的にいうと、同期ほぼ全員が同じタイミングで一斉に受ける主任試験に、同期で唯一、主任試験を受ける資格すら与えられませんでした。
なぜ自分だけが他の同期より出世が遅れてしまったのか、そこに至るまでの経緯をまとめます。
ちなみに、先に触れておくと、別に社内評価が特別低かったわけではありません。
度重なる部署移動と出世のタイミング
まず、主任試験を受ける直近の2年間で、私は部署異動を3回、合計で4つの部署を行ったり来たりしました。
私の会社はいわゆる事業部制を敷いていましたが、私のした異動はいずれもその事業部間をまたぐような大きな異動です。
それもほとんどが会社の都合によるもので・・・
最初のきっかけは、私が元々所属していた部署が解散してしまったことです。
海外事業部というところに所属していましが、
「今は各事業部が海外事業を展開しているのだから海外事業部なんてものが存在すること自体、時代にそぐわない」
という100%会社都合の方針転換によるもので部署そのものが解体されました。
こればっかりはどうしようもありません。
これがきっかけで海外事業部は空中分解し、そこに所属していた人員は転々バラバラに、私はそれまで扱っていた製品と同種の製品を扱う別の事業部の一員になりました。
2回目の異動は、本社から海外駐在員への異動です。
これについては、兼ねてから自分でも希望していたものなので、実現したことに不満はありません。
いや、寧ろ嬉しいかぎり・・・
実現に当たっては前の部署の上司達が色々と各所に働きかけてくれたようで、感謝です。(手前味噌ですが、海外営業部ではそれなりに評価が高かった、ということです)
ただ、この海外赴任によってもたらされたデメリットとして、海外事業部が解散して新しい事業部に異動してからわずか半年くらいで決まったことなので、嬉しさ反面タイミング的に新しい事業部の上司との人間関係が十分に作れなかったともいえます。
そして3回目の異動は、海外駐在員から本社への異動です。
しかも、元々在籍していた事業部とは別の事業部に引き抜かれるカタチでの異動でした。
全く望んでいなかった異動でしたが、偉いおじさん達の政治的な動きによって部長レベルにも知らされずに実現してしまった異動で、平社員の私には止める術はありませんでした。
この海外駐在⇒本社異動については以下の記事に経緯や心境を詳しく書いています▼
部署移動は出世が遅れる原因になる
このような経緯で事業部間をまたぐ大きな異動を、昇格試験の直近2年の間に3回も繰り返してしまいました。
残念ながら、このような部署異動は出世が遅れるに大きな原因になります。
なぜなら、社員の人事評価や昇進の実権は直属の上司が握っているからです。
部署が変われば、当然ながら自分を評価・査定してくれる上司も変わります。
人間の心理的に、ついこの間他部署から異動してきた人間よりも、入社以来手塩にかけて育ててきた人間のほうがかわいく見えるのは仕方がないもの。
逆にいえば、将来的に長く自分の部署で貢献してくれる人間と近々他の部署へ去っていく人間とを比較したら、と考えると後者を高く評価するのは難しいでしょう。
部署間異動を繰り返すと、いわば、引き上げてくれる存在がいなくなるのです。
社員の評価・査定が人に属している以上、部署間の異動が出世に影響するのは避けられないのが現状です。
そんな環境で、事業部の解散をきっかけに昇格試験の直近2年の間に経験してしまったのは運が悪かったとしかいいようがありません。
社内政治を上手く利用した同期から出世する
こうして複数部署を転々としているうちに私の人事評価など誰も気に留めることなく、昇格試験の直前になって初めて、自分が同期で唯一その試験を受ける資格すらない状態であることがわかりました。
それが発覚し、さすがにマズいと思った現所属部署の上司から呼び出されて経緯の説明と謝罪を受けました。
ただ、謝られたところで過去につけられた人事評価を今更どうすることできないので、私にとっては無意味な面談であると判断して途中で打ち切らせていただきました。
逆に同期で順調に出世していった人たちの特徴は、同じ部署、同じ「お偉いさん」の影響下にずっと留まってその人に引き上げてもらうパターンです。
仕事でアピールした者もいれば、飲み会が得意だった者もいるし、プライベートでも仲良くする人もいるなど、やり方は様々です。
残念ながらこれらのお偉いさんたちの政治ゲームが人事権を握っているうちは、人事部は公平な査定や評価といったことに干渉する力がありません。
古い会社でそのような慣習が長く続いていれば続いているほど、このような人事制度を改善するには長い時間がかかりそうですね。
同期の出世を横目に見ながら思ったこと
同期との出世レース、最下位が確定したとき、気がついたら私は他の同期の背中すら見ておらず、もう別の方向に視線が移っていました。
この時点で私には同期で一番出世が遅れたことなんてどうでもよくなっていました。
もちろん、この政治ごっこを利用して偉いおじさんに取り入りながら世渡りするという働き方にもある種の楽しさがあるし、それができることもその人の実力です。
私はそうしてのし上がっていく同期のことを尊敬しています
入社した頃は私にも「政治を利用してのし上がってやろう」なんて情熱を燃やしていました。
その波に上手く乗れてさえいれば、未だにそのような働き方を楽しんでいたことでしょう。
ただ色んな偶然が重なって、「結果的にそうはいかなかった」というだけのことです。
別に強がるわけではなく、そうなったらそうなったで別の楽しみを見つけよう、というシンプルなスタンスの変化です。
私はこの会社を退職し、別の会社へ転職することを決意しました。
理由は簡単で、たった一度きりの人生、限られた貴重な時間をわざわざ自分が評価されない環境に身を置く意味がわかりません。
評価されるまで我慢して仕事に打ち込むような情熱も愛社精神もありませんし。
なにより自分のやってきた仕事には自信があるんです。
実際に転職活動をしてこれまでやってきた仕事を面接でアピールしてみると、評価してくれる会社はたくさんありますし、内定をいただけた会社はどこも、前職より給料も職位もアップする好条件でした。
ここまで比較できたなら、もう選択の余地はありませんでした。
同期との出世レースに敗れたからってくよくよする必要はないのです。
人生はそんなことに時間を割いていられるほど暇ではないのですから
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