部下思いの理想の上司が見せた転職時の神対応

2019-01-17

部下思いの理想の上司が見せた転職時の神対応

 

サラリーマン

サラリーマン

うちの上司マジありえねーよ、めんどくせー、パワハラだ、おっさん、おめーの武勇伝とか知らねーし・・・

 

と、なんとなくこのような、上司のグチを言う、みたいなのがサラリーマンの象徴的な描写として語られるのって寂しいものです。

もちろん、クソ、って思う上司もたくさんいます。

でもそれって大人になってからの人付き合いのなかである程度は仕方のないことだし、それだけじゃないはずなのに、ネガティブな部分だけが過剰に強調されて広まっているように思います。

 

この人についていこう!

この人に出世して欲しい!

私にはそう心から思える部下思い理想の上司がいました

上司としてだけでなく、人として心から尊敬でき、こんな風になりたいと思えるほどの方です。

仮に田中さんとしましょう。

ぶっきらぼうで口数は少ないけど、ユーモアがあって勉強熱心で工場の頑固親父たちからの信頼も厚く、どんな困難な場面でもいつも救ってくれて頼りになった田中さん。

あの時、仕事が楽しいと思えたのは、キツくてもがんばろうという気になれたのは、その田中さんの存在が大きかったと思います。

給料よりも福利厚生よりも、このような人に出会えるかどうかの方が、仕事の幸福感と密接にかかわっているんだと思います。

そんな田中さんとのエピソードを、いくつかご紹介します。

 

部下思いの上司がたびたび見せる神対応

部下思いの上司がたびたび見せる神対応

ある日、こんなことがありました。

それは仕事を覚えたばかりで次から次へと出てくる新しい案件を裁いていたときのこと。

ただでさえ手元にある仕事で忙殺されているにもかかわらず、空気を読めずに私に仕事をふってくる人間というのが社内にいます。

それも、定時前のギリギリの時間になって・・・

こちらの状況を気にも留めず、人の時間を搾取することに罪悪感を持っていない厄介な人相手にも、若手社員の私はついつい

 

オチョ

オチョ

はい、やっておきます!

 

と、日本のサラリーマンらしいイエスマン対応をしてしまいます。

そんなときにスっとが隣にきて小声で、

 

男A

田中さん

いま、仕事たてこんでるんじゃないの?

 

と、私を気遣って話しかけてくれた田中さん。

 

オチョ

オチョ

しょ、正直、厳しいです・・・

 

と、本音を漏らす。

次の瞬間、私に仕事を頼んできた人に向かって、

 

男A

田中さん

あ、すいまえん、今日は私の方からオチョくんにたくさん仕事を頼んでしまっていまして、悪いんですが別の人に頼んでくれます?

 

やんわりと、それでいて力強く、しかも自ら矢面に立ってその人を説得してくれた田中さん。

お礼をいっても、別に何も特別なことはしていませんよ、という顔で平然と自らの仕事を続けていましたが、このさりげなさがまたカッコイイ!

おかげで私はその日、自分の仕事に集中することができた。

部下思いの人って、別にアピールされなくてもこちらはその人の背中を見て感謝の念をいだきます。

 

退職した部下のことをいつまでも思う

退職した部下のことをいつまでも思う

私が会社に入ってまだ1年目の頃、私の教育担当だったA先輩が転職して会社を去りました。

1年目に教育担当を失った衝撃は、いまでも鮮明に覚えています。

それから5年くらいが経過したある日、部長になった田中さんと二人でお酒を飲んでいると、ふと当時の話になりました。

 

男A

田中さん

あのときのこと、いまでも後悔しているよ・・・

 

と、田中さんは語ります。

当時、ある国で大きなプロジェクトが動き出し、課長である田中さんはそのプロジェクトを誰に任せるかを選ぶ決断に迫られていました。

その候補に挙がっていたのが、実力も経験も豊富なA先輩と、まだ高いポテンシャルはあるものの経験の浅いB先輩。

田中さんは最終的に、今後の成長を期待してそのプロジェクトの担当をB先輩を選んびました。

それから間もなくして、A先輩は会社を去り、B先輩は飛躍してそのプロジェクトのあった国の駐在員として活躍することになります。

 

男A

田中さん

あのプロジェクトが二人の部下の将来を左右することはわかっていた・・・
5年経ったけど、でもあのときの決断が正しかったのか、今もすっきりしない・・・
もしあのとき、Aくんの方にプロジェクトを任せていたら・・・

 

田中さんはそんな風に寂しげにつぶやいていました。

 

退職した部下のことを上司としてそんな風に思っている人をはじめてみました

 

部下の退職を自分の責任として反省している、その謙虚な姿勢に心を打たれます。

逆に、

 

男A

ダメ上司

俺が手塩にかけて育ててやったんだ!

 

って腹を立てるような人はあまりロクな人はいなかったかなぁという印象です。

本当に部下思いの上司はどちらか、見る人が見ればわかるものです。

 

上司が部下に頭を下げる?

上司が部下に頭を下げる?

私がシンガポールに駐在していた頃、駐在してまだ間もないにもかかわらず突然舞い込んできた帰国命令。

それは私にとって、望まない異動でした。

そんな現実に意気消沈していると、日本から国際電話がかかってきました。

 

男A

田中さん

こんなことになって、本当に申し訳ありませんでした・・・

 

電話を受け取ると、開口一番で私に謝罪する田中さん。

私をシンガポールに送り出してくれたのは、他の誰でもない、当時上司だった田中さんでした。

しかしながら、私は田中さんとは関係の無い、別の部署に引き抜かれてしまい、今回の異動に至りました。

しかもその人事は秘密裏に行われていて、田中さんがその事実を知ったのはこの異動が決まったあとのことです。

 

部下思いの田中さんはそのことに責任を感じ、わざわざ国際電話をかけてくれたのです

 

その辺の経緯は大体わかっていたので、

 

オチョ

オチョ

いえいえ、田中さんのせいではありませんから・・・

 

といって電話を切りました。

後から聞いた話ですが、普段温厚な田中さんが私を引き抜いた部署の偉い人に対してちゃぶ台ひっくり返さんばかりの勢いでブチ切れてくれたんだそうな。

部下である私に誠心誠意謝罪をする一方で、他部署のお偉いさんにはブチ切れる、そんな田中さんの態度を見れたことが、心の支えになっていました。

 

本当に部下思いなら転職する部下の背中を押す

本当に部下思いなら転職する部下の背中を押す

結局この会社とは、この異動をきっかけに信頼関係に亀裂が入り、私は退職することを決意しました。

退職することを真っ先に伝えたのは、当時の直属の上司ではなく、以前の上司であった田中さんです。

当時はいきなり転職するのではなく、青年海外協力隊というボランティアプログラムに参加してから退職しようと考え、その意思を説明しました。

グアテマラに行くこと、グアテマラでする活動内容などを淡々と説明すると、静かに聞いていた田中さんが言ってくれたのは、

 

男A

田中さん

グアテマラにどんな日系企業が進出しているか調べた方がいいよ。人脈が大事だから、現地の日本人とよい人間関係を作るんだよ。キミなら他所へ行ってもやっていけるから心配ない。

 

田中さんは引き止めることもなく、ネガティブなことを言うでもなく、ただ淡々と、「もうこの会社には戻ってこない」ことを前提にいろいろとアドバイスをしてくれました。

 

多くの場合、会社やめる際には周りから「裏切り者」のレッテルを貼られ、いろいろと嫌な思いをすることが多いようです。

私も実際、不当にボーナス査定を下げられたりもしました▼

送別会はこちらから断って、青年海外協力隊活動が終わったあとは退職代行サービスを使い、一度も出社せずにこの会社を去りました。

それでも、田中さんとの出会い、田中さんと一緒に仕事ができた時間は本当に貴重な経験で、今でも私にとって理想の上司です

今までありがとうございました、という感謝の念しかありません。

これから会社員になろうとする若い人が一人でも多く、田中さんのような理想の上司に出会えますように。

そして今、理不尽なことに絶えながら一生懸命にバリバリ働いている若手・中堅サラリーマンのうち、一人でも多くの人が田中さんのような理想の上司になりますように。

働き方

Posted by Ocho-wrl