逃げ切り世代の上司の話を真に受けてはいけない理由

逃げ切り世代の上司の話を真に受けてはいけない理由

上司との話が合わない・・・

上司の言っていることが理解できない・・・

会社の上司と部下の間に横たわるこの世代間格差の正体とは何か?

 

立場の違い?

価値観の違い?

受けた教育の違い?

いろいろありますが、一番大きな違いは逃げ切り世代かどうかの違いです。

 

以前、週間ダイヤモンドが特集として取り上げたことでも話題になった『逃げ切り世代』。

 

『逃げ切り世代』をキーワードとした世代間論争は後を絶ちませんし、ワイドショーでは大きな選挙があるたびにシルバーデモクラシーについてが論争になります。

ドナルドトランプを支持する高齢者層を皮肉ったこのCMも面白かったですね。

 

 

さて、少し話がそれましたが、大企業といわれる会社の役員・経営者もいまだに『逃げ切り世代』と揶揄されるような年功序列でのし上がった高齢者が多くを占め、会社の経営、事業に関する重大な決定をしています。

そんな逃げ切り世代の決定に従って働く若い世代の本音をここに書きます。

 

逃げ切り世代が始めた新事業の末路

逃げ切り世代が始めた新事業の末路

うちの会社は実力主義です!

やる気次第で若手にもチャンスがたくさんあります!

といった新しい流れが生まれつつも、いまだに年功序列のヒエラルキーが根強い日本の大企業

その証拠に、会社の経営・事業の方針を下す役員の多くは会社一筋で働いてきた60過ぎの世代が大半を占めています。

これっていわば逃げ切り世代が決定した方針に従って会社は動いている状態です。

 

私が以前勤めていた一部上場の会社でもこんなことがありました。

 

男A

逃げ切り世代

わが社は未来のために新事業を立ち上げる必要があります!この新事業が会社の未来支えていくことでしょう!

 

当時の常務取締役(後に副社長)がこんな大号令をかけて新事業の発足に動き出しました。

そうした立ち上がった新事業の推進のために多くの人材、技術、そしてお金が投入され、工場の設備も拡大し、量産体制が整ったころ、ある重大なことに気づきました。

 

売れない・・・新事業の目玉にもなっている新製品が全然売れない・・・

 

高い品質とパフォーマンスを誇るものの、値段が高すぎて市場においてまったく競争力がない・・・

それでもここまで人も金も時間も、とにかく莫大なリソースを投じてきたのだから結果が出るまで引くに引けないという状況です。

とにかく結果を出すまで寝る間も惜しんでこの新事業の成功のために努力する若い社員たち。

 

一方で大号令をかけた当の役員はどうしたかって?

無事に定年に達し、その新事業が日の目を見るかどうかを確認することもなく円満に退職しましたとさ。

 

逃げ切り世代は責任とリスクだけ残していなくなる

逃げ切り世代は責任とリスクだけ残していなくなる

新事業を立ち上げる

会社を上げての新製品を打ち出す

会社を大々的に改革する

このような結果が出るまでに長い時間がかかるような会社の大きな決定事項に携わるような人は誰か?

それは会社経営者や役員など、会社内で権力を持つ少数の人間です。

そしてその人間というのは大体が逃げ切り世代

 

逃げ切り世代に共通している特徴は会社からすぐにいなくなることです。

 

年をとっているのだからその分、若い世代よりも定年が近いのは当たり前ですよね。

そして定年退職をしたら会社で何があっても責任を取る必要もないし、事後処理に奔走する必要もありません。

一方、とり残された働きアリの若い世代には事業を失敗させてはいけない『責任』と、失敗したらその後の昇進やボーナスの査定に響く『リスク』だけが残ります。

これが逃げ切り世代とその下にいる実働部隊の若い世代との間にある世代間格差の正体です。

 

もちろんこういった新事業が成功して会社の経営が大きく好転する可能性もあるのかもしれません。

もしそうなったら、この決定を下した役員の手柄は大きく、若い世代からも感謝をもってその功績をたたえられることでしょう。

一方で、失敗したら定年退職するだけ。

お疲れ様でした、と、花束をもらって、「わがサラリーマン人生に悔いなし」とかいってあとは悠々自適な老後生活を送るだけ。

事業がどうなろうと引退したら誰にも責められないし、それまでに支払われたお給料を侵害されることもありません。

これが実態です。

 

逃げ切り世代は私生活も逃げ切る

逃げ切り世代は私生活も逃げ切る

逃げ切り世代はさらに、仕事で逃げ切れるだけでなく私生活でも逃げ切ることができます。

未婚のこれから子供を生み育て仮定を作っていく世代や、子供がまだ小さくてこれから教育費がかかる世代と違い、逃げ切り世代の子供たちはすでに成人をむかえ、独立した大人になっています。

家のローンもそんなに残っていないし、ある程度の年金がもらえることも若い世代に比べてほぼ確約している状況です。

会社の大きな決定に携わるような地位がある人なら、収入も相当な額にのぼり、貯金も十分にあることでしょう。

そしてもちろん、退職金もがっぽり。

んなに会社で失敗してもこれらの私生活の幸せは影響を受けません。

 

一方で、若い世代はそうはいきません。

払った分の年金をもらえることがほぼ絶望的・・・

退職金も年功序列に従って増えていくので今はすずめの涙ほど・・・

そもそも定年に達するまで会社が存続しているかどうかもわからない・・・

これほどまでに私生活においても条件の格差が明確な逃げ切り世代とそうでない世代との間に壁を設けるなという方が無理があります。

若い世代は逃げ切り世代の言うことを真に受けてはいけないのです。

 

逃げ切り世代の言うことを疑って自分の意思で決定する

逃げ切り世代の言うことを疑って自分の意思で決定する

上司でもなく先生でもなく親でもなく、

自分の人生の責任を取れるのは自分だけです

 

男A

逃げ切り世代

ここは会社として踏ん張り時だが何とか耐えよう

 

逃げ切り世代の上司や会社役員にそんなこといわれても、

 

サラリーマン

サラリーマン

(いや、あんたはどっちにしたって逃げ切り世代じゃん!こっちにはできたばかりの家庭もあるし小さな子供もいるんだから一緒にされても困る!)

 

という疑念を捨ててはいけません。

どんなに熱い言葉と仕事に対する情熱で未来について語られても、未来がより長くてリスクに満ちているのは若い世代です。

未来について低リスクな逃げ切り世代の命令を従順に従ったところで、梯子をはずされたら誰も助けてはくれません。

本当にこの会社に将来性はあるのか?

この仕事を続けることで自身の市場価値は上がるのか?

飲み会や旅行以外に、今、お金と時間を投資するべきものはないのか?

逃げ切り世代に入れなかった世代はこのようなことを常に考えて必要な意思決定と投資をしなければ人生百年時代を乗り切ることはできません。

 

一番かわいそうなのはきっと、逃げ切り世代とそうでない世代の境目にいる、『逃げ切るはずだった世代』でしょう。

大企業に就職してそのまま定年まで安定だと思い、転職なんて一度も考えたことなく、胡坐をかいてきた人たち。

勉強もせずにいたツケが回ってきてノースキルでプライドと生活コストだけが高くなってしまった人たちは、突然「自由」と「自己責任」のプレッシャーの波に放り込まれても何もできません。

そのような人たちを反面教師として、日々の努力を怠らないようにしたいものです。

働き方

Posted by Ocho-wrl