あんなに好きだった営業の仕事が嫌いになる5つの理由

2019-01-17

好きだった営業の仕事が嫌いになる4つの理由

 

サラリーマン

サラリーマン

もう営業なんてしたくない・・・

 

元々、営業の仕事は好きでした。

私は一部上場企業のメーカーで営業職を8年ほど続けていましたが、最初はモノを売ることの喜び、自分の仕事が会社の利益に直結することの達成感があり、新鮮で刺激的な日々でした。

小額でしたが、初めて受注したときの嬉しさは今も忘れることはありません。

 

あんなに好きだった営業が嫌いになったのっていつからだっけ?

 

経験を積めば積むほど製品知識が増えてきて、担当の顧客も増えてきて、扱う金額も増えてきて・・・

一方で自分の中で少しずつ崩れていくものがありました・・・

あれ、なんか思っていたのと違う・・・

心に引っかかるこのモヤモヤの正体はいったいなんなのか?

営業が嫌い?

飽きた?

マンネリ?

好きだった営業の仕事が嫌いになる理由をしっかり言語化します。

そうすることで、転職の際に面接で志望理由や退職理由を述べるヒントにもなるからです。

 

好きになれない自社製品の営業は嫌だ

好きになれない自社製品の営業は嫌だ

営業の経験を重ねていけば当然、製品知識が増えていきます。

それと同時に競合他者の製品と自社の製品の違いや、業界内の自社のポジションにも詳しくなっていきます。

そして皮肉にも、そういった知識が増えていけばいくほど、営業が嫌いになっていきました。

 

自社の製品が他社の製品と比べて大した特徴も魅力もない

 

ということに詳しくなってしまったからです。

スペックも大体同じ、納期も同じくらい、価格も似たり寄ったり・・・

そんな差別化できていない製品をどうやって好きになるのか?

自社の製品が業界のシェアトップだったり、他社には真似できないような独自の技術を持っていたりしたら話は別かもしれません。

しかしながら、一部上場企業といわれるような大企業といえども、自社製品を高い技術力で差別化するのはなかなか難しい。

そうして他社と似たり寄ったりのスペックの製品を持ち寄って、あとはどの会社が一番値下げ要求に応えられるか、という値下げ合戦で勝負する・・・

そんな営業・・・面白くない・・・

 

競争ではなく予定調和な営業は嫌だ

競争ではなく予定調和な営業は嫌だ

営業とは本来、公平な競い合いのなかで製品のセールスポイントを如何に上手くPRできるかで勝負する仕事です。

でも気がつくと、製品そのものに大したセールスポイントもない。

ではなぜそんな製品が売れるのか?

 

それは競争よりも予定調和を重んじる市場で営業をしているからです

 

日本の市場というのは海外の企業から見ると特殊なルールや商慣習で縛られているケースが少なくありません。

守られた市場の中で、

このエリアは代々A社さんの製品を採用・・・

前回のプロジェクトはB社さんを採用したから今回はC社さん・・・

そんな予定調和な営業の風習がある場所では、営業の努力やスキルよりも会社同士の友好な関係が尊重されます

でもこれって井の中の蛙では?

お客さんに気に入られるために奔走し、媚を売って、そんな仕事で培ったスキルや人脈って、他の世界では通用しないものなのでは?

 

競争力を失った製品の営業は嫌だ

海外での競争力を失った製品の営業は嫌だ

日本国内でする営業はしがらみが多すぎる、でも、海外営業になれば・・・

日本の高い技術力と高い品質をもった製品が海外の人たちに喜んでもらえるのでは・・・

海外営業にそんな華やかなイメージをもっていましたが、現実はそうでもありませんでした。

最近では、特に東南アジアをはじめとする途上国、新興国のメーカーも日に日に実力をつけていっています。

それらの競合他社と渡り歩いていくうちに、私はあることに気づいてしまうのです。

 

自社の製品は競争力を完全に失っている・・・

 

海外営業は、そんな残酷な現実を思い知らされる絶好の機会になるのです。

いまや「途上国の工場で作られたものは粗悪品!」「メイドインジャパンが安心!」なんて海外では通用しないのが現状です。

技術的に大した差がない上に、わざわざ人件費の高い日本で作ったものを、高い輸送費を上乗せしてしまったら、そりゃ競争力なんてあるわけないのです。

価格競争力を失った製品を「メイドインジャパンの技術力と品質」なんて時代錯誤なことをいって売り歩く、そんな営業は嫌でした。

 

工場が疲弊していく中でする営業は嫌だ

工場が疲弊していく中でする営業は嫌だ

どんなに営業という仕事が嫌いになっても、最後の砦になるのは工場の人たちでした。

営業が仕事を取ってきて、工場に負荷を入れることで工場に働く多くの人たちの仕事を生む、そのことにやりがいを感じられる営業という仕事が好きでした。

ところが、不況になると工場から人が減り、新入社員も配属されずにどんどん活力が失われていきます。

一度そのような下降線をたどった工場に負荷を入れると、逆に人が足りなくて疲弊していきます。

 

負荷を入れても工場が幸せそうに見えない、そんな営業は嫌です

 

訪れるたびに、残業続きで疲弊している工場の人々を見ると、工場に負荷を入れる営業としての喜びを感じることができなくなります。

むしろ、これ以上延命しても残された人々が苦しむ期間が長くなるだけで、早く命を絶ったほうが全体のためにはよいのではないか、とすら考えてしまいます。

 

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>>>メーカー営業のやりがいは日本のものづくり技術に触れること

 

負の連鎖がループしていく営業は嫌だ

負の連鎖のなかで嫌いになっていく営業の仕事

好きでもない製品を

予定調和を重んじる市場で

海外競争力を失ったまま

工場の幸福にも繋がらない

そんな負の連鎖がループしていくのを感じたとき、営業が嫌いになりました

 

どのタイミングでどこからこのループを打ち破ることができるのかがまったくわからない。

この状況から、

特徴製品⇒市場競争力⇒海外でも通じる⇒仕事を取って工場も潤う⇒

と、良い連鎖に向かっていくビジョンがまったく見えません。

そんなせまいループの世界のなかで、

「今月はこれだけ売り上げたぞ!」

「今期はなんとか目標達成できそうだ!」

「来期も目標達成にむけてがんばろう!」

と、月ごと、あるいは期ごとの数字に一喜一憂しながらループしていく営業の日々を思うと、なんとつまらない人生か、と、心底嫌になりました。

 

一方で、営業そのものが嫌いになったわけではありません。

好きだと思える製品を、市場競争のなかで戦略的に売っていき、負荷を入れることで工場が潤い、自身も成長していく。

そんな営業をしたい!

でもそれは現在の会社では難しそうだ・・・

そうして私は退職を決意しました。

その会社に留まって、良い連鎖を作れるまでがんばる、という選択肢もあったのかもしれません。

でも一度しかない人生、限られた時間をもっと効率的に生きたい、そう思うと転職して環境をサクっと変えた方がより多くの幸せを手に入れることができる、そう考えました。

当時の決断を現在ではまったく後悔することなく、新たな環境で程よい成長と程よい安定を享受しながら、ワークライフバランスのよい毎日を送っています。

働き方

Posted by Ocho-wrl